川久保ジョイ写真集 第一弾「明晰夢」。
作者独特の繊細な感覚ですくい取られた写真は、光にあふれた作品と、微かな光が画面を覆う作品とが共存しています。
今回のiPhone写真集のために書き下ろされた文章がそれぞれの写真に追加され、再編集の結果、新たな世界観を展開した写真作品です。
また、iPhoneならではの写真集得点として、作品中の写真撮影マップへのリンクや、今後のアップデートで追加写真の配信があります。
写真、スライドを含め80点以上収録
今後アップデートの度に追加カット配信予定。
iPhone写真集用書き下ろし文章
撮影ロケや手記を記したGoogleマップへのリンク
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「明晰夢」作家ステートメント
撮影行為というのは強い孤独感を伴うものだと思う。
たとえば夢の中で、夢を見ているのだなと気づく瞬間があるように、真っ白な光の中でふと我に返る時がある。明々と細部までが分かり、それでいて現実性や所在感に欠ける様である。
そんな時に感じる孤なる感情というのはすなわち「現実感を失った現実」を見る感覚であり、観客のいない劇場のようなものでもある。ある種の特別な現実の質感であるように思われる感覚である。このような形而上学的な瞬間は僕が写真を撮り続ける理由の一つでもある。
そしてこれらの感覚に際会したときにもっとも脆弱である言語は忘れられ、消えて失われ、そして怖いほど綺麗な白い光だけがただ残る。