フライフィッシング写真家津留崎健が撮影したフライフィッシングの世界、北米からニュージーランド、日本の渓流、湖でのフライフィッシングの風景や魚たち、そのシーンの数々を90枚の写真で紹介しています。
起源をイギリスに持つフライフィッシングは、今や全世界に広がり多くの愛好家に支持されています。自然の奥深くに生息する魚達と出会うためには、その魚が補食する水生昆虫や陸生昆虫などを観察してそれを真似た毛バリを作り、フライキャスティングというフライフィッシングならではの特殊な技術を用いて、その魚達にアプローチしていくのです。自然観察なしではこの釣りは成立しません。千変万化する自然環境の中に身を置くと、かすかな気温の変化さえも感じ取るような五感の働きが必要になってきます。その舞台は世界各地に広がっていて、時として息を呑むような風景に出くわしたり、思いも寄らぬ大物と出会ったりします。フライロッドを手に歩いた、一期一会の素晴らしい光景は、いつまでも心に焼き付いていることでしょう。
【Photograph・Profile】津留崎 健 （つるさきけん）
津留崎健は「自然と人間の共存」をテーマに、世界のフィールドで撮影を続けている写真家です。
中でも釣り写真の分野においては、国内外で高い支持を受けており、その視点は津留崎流として親しまれています。淡水から海水に至る美しい水辺での撮影をライフワークとして、自然、人物、水中と幅広い被写体を取り入れ作品作りをしています。