東大生の英単語ノート~「ダ・ヴィンチ英単語」
能動的に頭と手を使う英単語帳。
近年の脳神経科学の研究によると、能動的に自分で手を動かしたり、声に出したりすることで、格段に脳が活性化することがわかっており、効率的に記憶が定着します。
現役東大生の大学受験時代の英語のノートを分析し、生み出された英単語帳です。
はじめに
本当に英語学習者が求めている英単語集とは何なのか?
この答えを探すために、まずは、自分の教えている生徒に聞きました。
幸いなことに、私には、都心部の超進学校の生徒から、公立高校の生徒まで、レギュラー授業、夏の合宿や、お正月特訓などを通じて、直接教える機会があります。
そこで分かったことは、「辞書で英単語を調べても、ひきっぱなし。カードに書いてもバラバラになるし、メモをしても、結局見直すことがあまりない」ということでした。
それならば、「予備校や学校など、辞書で英単語を調べたものを書き込んで、いつでも見返せるような単語帳があれば便利」で、「おさえるべきベースだけ凝縮して、あとは自分の好きなように書き込める辞書のような単語帳がいいのではないか?」これが、“未完成”のままの英単語帳「ダ・ヴィンチ英単語」の発端です。
「英単語帳はどのように活用するのがベストなのだろうか。」この答えを探るために、対談を設定しました。
実際に英単語帳をとことん利用した経験がある元受験生に聞くのがよいと考え、受験をくぐりぬけてきた木村美紀さんと加藤友理さんに話を聞くことにしました。
都会育ちで私立中高一貫校出身の木村美紀さん。
地方生まれで、県立高校出身の加藤友理さん。
都心部と地方あるいは、同じ進学校であっても、中高一貫私立と、公立高校とでは、大学受験ひとつとってみても、ずいぶんと考え方に開きがあります。
対照的な2人ではありますが、共通点が見つかりました。
結果的に2人とも東京大学に合格したわけですが、彼女たちもまた、スムーズに受験勉強を終えたわけではありません。
部屋にこもって必死に勉強しても、結果が出ない。
それでも自分を信じ、絶対にあきらめないで究極に努力し、限界への挑戦をへて、最後の最後に合格を勝ち取っているのです。
「“究極の努力”によって、それが“自信”となり“輝いている”」という点では同じです。
東大に合格し、東大で学んでいることも誇りとしてはいますが、それに固執してはいません。
自ら“未完成”だからこそ、「これからも新しく興味を持ったことをどんどん吸収しよう!」と、テレビや雑誌など、多方面で活動をしているのです。
この単語帳はまだ完成していません。
そう、この英単語帳をより完成に近づけていくのは、「あなた」です。
あなたも、この本の執筆者となるのです。
千進予備校 英語科チーム